PCBフットプリントと記号の使用に関するヒントとコツ
これまでずっと、エンジニアはPCB記号とフットプリントをゼロから作成してきましたが、これは退屈で時間がかかる作業です。基板レイアウト中の作業を簡単におこない、エンジニアが製品をより迅速に市場に投入できるようにするために、Same SkyはSnapMagic(以前のSnapEDA)と連携して、複数の検証ステージを通過した高品質モデルを提供します。
このPCB記号とフットプリントは、当社の幅広いオーディオ、相互接続、センサ、スイッチ、温度管理の各製品で網羅されており、当社WebサイトやSnapEDAからダウンロードできます。このブログでは、これらのPCB記号とフットプリントの一部の重要な特徴、基準や検証プロセスを紹介し、さらにSame SkyとSnapMagicを使用して設計プロセスをスピードアップするための、その他のヒントやコツを見ていくことを狙いとしています。
SnapMagicとは?
SnapMagicは、史上初の最先端の電子設計検索エンジンです。エンジニアが革新を遂げられるように障壁を打破することをミッションとしています。毎年、数百万人のエンジニアたちが、SnapMagicのPCB記号とフットプリントを使用して自分たちの製品を構築し、時間を節約しながら迅速に革新を実現しています。AIを搭載した最新のCopilotツールにより、エンジニアは回路基板設計を自動完了し、役立つ推奨事項を提示することで、設計をさらに迅速に行うことができます。
Same SkyのWebサイトでPCBモデルを検索する方法
www.cuidevices.comでPCBフットプリントと記号にアクセスする方法はいくつかあります。特定のモデル番号が既に分かっている場合は、モデル番号/キーワード検索に入力すれば製品ページに移動できます。下の画像に示すように、PCBフットプリント ビューアへのリンクが、製品ページの「技術ドキュメント」セクションに掲載されています。
PCB記号とフットプリントは、Same SkyのCADモデルライブラリからもアクセスできます。この便利なリソースは、当社の3DモデルとPCBフットプリントのすべてをこの便利な一か所に収納しています。モデル番号での検索や、製品カテゴリによるフィルターを使って、指定した製品の使用可能なモデルにアクセスすることができます。
サポートされているPCB設計の形式
Same SkyのPCB記号とフットプリントは、すべての主要なPCBの設計形式でダウンロードできます。これには、Altium、Eagle、KiCad、OrCADとAllegro、PADS、PCB123が含まれています。右上隅にある形式を選択すると、目的のPCB設計ツールのダウンロードが開始します。
ダウンロードしたファイルのインポート方法
ダウンロードをすると、how-to-import.htmという名前のファイルを含むzipファイルがあります。そのファイルをダブルクリックすると、SnapMagicのインポートガイドを参照することができます。ここから、左側のナビゲーションパネルで目的の設計ツールを選択します。このインポートガイドには、インポートに必要なすべてのチュートリアルとガイドが含まれています。
モデルが準拠する基準について
PCBフットプリントは、当社データシートのSame Sky推奨PCBレイアウト、ならびに該当する場合は、IPC-7351BおよびIEEE-315基準に従っています。
モデルの検証方法
すべてのモデルは、SnapMagicが企てる3つの検証ステップから成るプロセスに従っています。複数のエンジニアによるコンテンツのレビューに加え、SnapEDAの特許取得済みのシンボルおよびフットプリント検証技術を通じた検証がこれには含まれます。
さらに、両社間のプロセスの最終ステップとして、Same Skyのエンジニアによってすべてのモデルが検証されます。
とはいえ、エンジニアは製造前にモデルが独自の設計環境と要件を満たすことを確認する必要はあります。
これらのモデルは商業デザインに使用できますか?
はい、これらのモデルは、プロの設計者の回路基板設計に使用することができます。このモデルは、クリエイティブ・コモンズ表示—継承4.0国際ライセンス(CC BY-SA)の設計例外1.0としてライセンス取得されています。
SnapMagicは、2015年に設計例外の概念を導入しました。これにより、CADモデルを完全に自由に、かつ柔軟性をもって商業目的で使用できるようになります。設計例外によると:
お客様は、SnapMagicが提供するCAD記号やフットプリントを組み合わせて形成された設計作品、設計ファイル、製造された基板のすべて、またはいずれかを伝播する権限を持ちます。このような伝播がCC-SAの条件に違反するような場合でも同様です。その後、独自の選択による条件下で、この組み合わせを譲渡することができます。
詳細については、各モデルに含まれるライセンスを参照してください。
その他のよくある質問
*SnapMagicではまだ正式にサポートされていません。インポート時に確認してください。
その他のPCB設計のヒントとコツ
- Same Sky製品、そして設計上のその他の補完的な部品を使って、SnapMagicでプロジェクトライブラリを作成しましょう。その後ユーザーは、プロジェクトのCADモデルライブラリを単一ライブラリとしてエクスポートできます。
- InstaBuildを使う設計で、コンピュータービジョンと人工知能を使用して、他の集積回路の記号を無償で自動化します。
- エンジニアが設計ツール内のCADモデルを検索およびダウンロードできる、Altium、KiCad、およびEagleなどのツール向けのSnapEDAプラグインをダウンロードしましょう。
- 24時間以内に、InstaPartサービスを使ってSnapMagicライブラリに未収録のCADモデルをリクエストしましょう。
結論
回路基板の設計は従来、多岐にわたる製品構成と規格により、非常に時間がかかる困難なプロセスでした。しかしながら、このブログに記載されているヒントとコツに従って、Same Skyのベンダーで既に検証済みのPCBフットプリントと記号を活用すれば、ユーザーはフットプリントエラーを防ぎ、よりスマートに設計をすることができます。